被災者３千人を招待 アルテリッカしんゆり「芸術で心元気にしたい」
記者会見に臨んだ左から佐藤忠男実行委員長、ヴァイオリン奏者大谷康子氏、北條秀衛副実行委員長
ゴールデンウィークを中心に新百合ヶ丘駅周辺で行われる芸術祭「アルテリッカしんゆり２０１１」の実行委員会は今月18日、期間中に行われる25公演に東日本大震災の被災者３０００人を招待することを発表した。
川崎市最大の芸術祭としてゴールデンウィークを中心に毎年行われている『アルテリッカしんゆり』。
先月11日に発生した東日本大震災を受け、実行委員会は何度も協議を重ねてきたという。「全国的に自粛ムードが高まる中、私たちはどうするか、幾度も話し合いがもたれた。日本全体が元気をなくしている今こそ、芸術で心を元気にしたいという気持ちで最終的に一致した」。実行委員長の佐藤忠男氏は会見で自らの思いを話した。
実行委員会が被災者のために確保したシートは完売を除く全演目（25演目）の、３０００席。４月29日（金）・（祝）から５月８日（日）まで行われる公演に、ひとり５演目まで申し込めるようにした。
対象者は川崎市と周辺地域への避難者。各公演の前日までに申し込めばチケットが確保される。
希望者は名前、被災した地域（県・市町村名）、現在住んでいる市町村名、連絡先（電話番号）、希望の公演名、公演日時、チケット枚数を記入のうえ、ファックスまたはメールで申し込みを。電話での受け付けも可能。あて先は『川崎・しんゆり芸術祭２０１１実行委員会事務局』【電話】０４４（９５２）５６１５、【FAX】０４４（９５２）５６１１、メールアドレス：a-shoutai@artericca-shinyuri.comへ。
主な公演内容は以下の通り（４月18日現在／完売の場合あり要確認）。開催日時、会場など詳細はhttp://www.artericca-shinyuri.com/で確認できる。インターネット環境がない場合は電話で問い合わせを。
■神奈川フィルハーモニー管弦楽団／４月29日（金）14時開演／会場＝昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ
■藤原歌劇団オペラ『ルチア』／５月８日（日）15時開演／会場＝昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ
■劇団民藝『十二月-下宿屋 四丁目ハウス』／５月５日（木）14時開演／会場＝麻生市民館ホール
■梵天シンフォニックコンサート太鼓meetsオーケストラ／５月１日（日）15時開演／会場＝麻生市民館ホール
■大蔵流狂言山本家／５月３日（火）14時開演／会場＝麻生市民館ホール
■劇団飛行船マスクプレイ・ミュージカル『ピノッキオ』／４月29日（金）【1】11時開演【2】14時開演／会場＝麻生市民館ホール
■ホリヤンと遊ぼう！親子で楽しむコンサート〜オーケストラと一緒に、歌って指揮して遊ぼう！／４月30日（土）11時開演／会場＝昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワなど
■山猫合奏団『オツベルと象（＆仔象ババールの物語）』／５月１日（日）11時開演／会場＝昭和音楽大学北校舎スタジオ・リリエ
■ミュージカル『ねこはしる』／４月30日（土）13時開演／会場＝昭和音楽大学北校舎スタジオ・リリエ
■東京交響楽団弦楽四重奏古典からラテン／４月30日（土）15時開演／会場＝昭和音楽大学ユリホール
■小川典子ピアノリサイタル伝統へのオマージュ、そして革新への挑戦／５月７日（土）14時開演／会場＝昭和音楽大学ユリホール
■Jisongコンサート／５月７日（土）16時30分開演／会場＝昭和音楽大学スタジオ・ブリオ
※各公演ごとに確保できる席数が異なるため、事前に確認を（先着順・定員になり次第受付終了）。
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