地下水プラントが竣工 医療法人社団総生会が記念式典
区内で麻生総合病院と麻生リハビリ総合病院を運営する医療法人社団総生会が両病院に設置した地下水給水プラントが竣工し、今月10日、完成式典が行われた。
今回設置された地下水プラントは両病院に一基ずつ。1日に約50トンの地下水を汲み上げ、ろ過する。これは、両病院が使用する水の約半分をまかなえる計算だという。今年初めより工事に着手していた。
地下水は飲料水をはじめ、手術用や人工透析、生活用水に使用される。停電時や断水時にも非常用発電機での給水が可能なため、同法人では「災害時にも安定的に水を確保し、病院機能の維持に繋がる」として期待を寄せている。
同様のプラントは全国の施設や病院で導入されており、今回の震災でも多くの病院で正常な稼動が確認されているという。
同法人では「災害時には病院も節水を心がけることで、余剰分を周辺住民へ提供したい」としている。試算では1日あたり約25000人に給水できる見込み。
行政関係者や工事関係者などを集め行われた完成記念式典では、同法人の菅總充郎理事長に瀧峠雅介麻生区長から川崎市内の病院では初の選定となる「災害時飲料水供給施設」のプレートが贈られた。
これを受け、菅理事長は「医療機関としてどんな時にも安定した病院機能を維持する責務はもちろんのこと、地域のお役に立っていける病院作りに努めていきたい」と話した。
式典では放射性物質濃度などの厳しい検査を経た地下水の試飲会なども行われた。
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