公害テーマに初の上映会 川崎市アートセンターが企画
川崎市アートセンターが9月3日(土)から、公害をテーマにした映画「青空どろぼう」の上映を行う。
戦争や原発など様々なテーマを掲げ作品を上映している同館。公害を取り上げるのは今回が初めて。担当者は「公害の問題を見つめていると、何かことが起こってからでないと動けない日本の体質のようなものが見えてくる。様々な社会問題の根底にあるこの体質、それに翻弄される人々を記録した作品は、今私たちが直面している問題を乗り越えるヒントに溢れていると思い上映を決めた」と話している。
「青空どろぼう」は昨年、東海テレビ放送が制作したドキュメンタリー映画。高度経済成長期に石油化学コンビナートの煤煙により急増した「四日市ぜんそく」の公害患者・野田之一さん(78)と公害裁判の記録に尽力した澤井余志郎さん(82)の戦いを綴る。
上映は9月3日(土)〜9日(金)12時30分、17時40分。9月10日(土)〜16日(金)10時、17時50分(5日・12日は休映)。料金は一般1700円、大学・専門学校生1400円、シニア・障がい者・付添・会員1000円、高校生以下800円。
8月30日(火)から9月16日(金)9時30分〜19時30分(12日休館)には川崎の公害の資料や記録写真などを展示する「今も続く、大気汚染―川崎公害展」を実施。 また、9月4日(日)12時30分の回上映後にはトークイベント「きれいな空気は、みんなの願い」を開催する。川崎から公害をなくす会会長の神戸治夫さんと同事務局長の田辺秀雄さんなどを招き、川崎公害の歴史や現状について話を聞く。80年代、工場排煙による大気汚染が原因でぜん息患者が急増。川崎市北部でも増えつつあるというぜん息患者の現状についての話に耳を傾ける。
詳細・問い合わせは川崎市アートセンター【電話】044(955)0107(川崎市麻生区万福寺6の7の1)へ。
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