10月22日(土)に開かれる「多文化フェスタみぞのくち」の実行委員長を務める 中村 ノーマンさん 多文化活動連絡協議会代表 51歳
多文化共生の定着目指す
○…今年で13回目を迎え、様々な国の文化に楽しみながら触れられる多文化をテーマとしたイベントの実行委員として、2回目から携わってきた。毎年フラダンスやベリーダンスの団体などがボランティアでイベントを盛り上げる。今年は「子どもが楽しめる多文化フェスタ」と同日開催。「子どもから大人まで、誰もが楽しめる一日になるよう企画した」と準備は万端だ。実行委員長としては7年目、「多くの仲間に会えると思うと今から楽しみ」と笑顔を見せる。
○…秋の風物詩として定着しつつあるが、「外国人や障がい者などマイノリティの存在意義を知ってもらうための地道な活動」とイベントを通し伝えたい想いは大きい。多文化共生をテーマとした市民館事業から始まり、外国人施設が集まる地域だったこともあり溝口で長年続いている。2006年には多文化フェスタに集中して取り組むため多文化活動連絡協議会を立ち上げ、イベントの中心として活動を行ってきた。「多文化に関するイベントも増え交流の広がりが見られる」と徐々に定着している手応えを感じている。
○…カナダで日系3世として生まれ、10歳の時に日本へ移り住む。大学院卒業後から、市内の製造会社に勤務する。「私が日本に来たときはまわりの人に支えられ成長でき、とても恵まれていた」と話すが、「外国人教育や受け入れ態勢に関してもっと充実したものにしたい」と休みの日でも時間があれば、多文化共生の事を考え続けている。
○…「このイベントにはテーマ曲があり、とてもいい曲です」と嬉しそうに話し、今年ゲスト出演し外国人との地域作りに関心の高い歌手が製作した「花のように」を聴かせてくれた。「この曲を聴くと、皆さんの協力で成り立っていると改めて思う」。未来の子どもたちも住みやすい街作りを目指し「継続と連携を大切にしていきたい」と言葉に力を込めた。
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