音を頼りに真剣勝負 視覚障害者が卓球大会
第25回サウンドテーブルテニス関東ブロック大会が今月5日から6日、麻生スポーツセンターで開催された。同大会の川崎市内での開催は8年ぶりとなる。
サウンドテーブルテニス(STT)は、視覚障がい者のために考案された卓球。約60年の歴史を持ち、「全国障害者スポーツ大会」の正式種目でもあるSTTの競技人口は、日本全国で約400人と言われている。
STTは通常の卓球とは異なり、球をバウンドさせずに転がすのが特徴。ピンポン球には鉛の玉が入っており、プレイヤーは音を頼りに球を相手コートに打ち返す。ラバーが付いていないラケットで打ち返すと、軽快な音がなる。
同大会には、関東地域の1都7県に加え、川崎市を含む4政令市の全12チームの代表選手51人が参加し、汗をながした。
大会には前年の優勝者で、9月に行われた全国大会の優勝者、山崎智恵子さん(宮前区在住)も参加。大会3連覇を目指して挑んだが、3位という結果に終わった。
STTを22年間続けているという山崎さんは、同大会の主催者でもある川崎市視覚障害者福祉協会の一員でもある。「STTは視覚障害者が感覚を養うのに最適のスポーツ。大会を機に、多くの市民に知ってもらいたい。より多くの視覚障害者がSTTを楽しんで、外出の機会につながれば」と話していた。
同大会はNPO法人川崎市視覚障害者福祉協会などが主催。同協会によると、2日間でのべ160人のボランティアが参加し、審判や選手らの誘導、会場整備などを行ったという。会長の高橋吉四郎さんは「様々な人の協力があって、今年も関東大会を開催することができた。今年も50人以上の選手が参加してくれた。今後もより多くの人に楽しんでもらえるよう努めたい」と話した。
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3月29日
3月22日