小田急の「顔」が引退 5000形・ロマンスカーなど
40年以上にわたり、小田急線の「顔」として運行してきた通勤車両と、ロマンスカー2車種が、今月17日に行われたダイヤ改正に伴い、16日にラストランを終えた。
今回姿を消した通勤車両5000形は、白い車体に青いライン、四角い窓が特徴。高度経済成長期の沿線地域発展を象徴する存在として、沿線住民らに親しまれてきた。長年急行・準急などで10両運転を行い、輸送力増大に貢献した。
ロマンスカーHiSEとRSEは、20年以上にわたって活躍。見晴らしの良さを追求したハイデッカー構造で、全国規模の鉄道ファン組織「鉄道友の会」が最も優れた新型車両に贈る「ブルーリボン賞」を受賞するなど、鉄道ファンの人気を集めていた。
小田急電鉄株式会社(山木利満社長)によると、ロマンスカー2車種は老朽化に加え、乗降口に階段があることなどからバリアフリーに適さないと判断。今回の引退が決定した。通勤車両5000形の引退は、より軽量で、より電気の消費量が少ない新型車種との入れ替えに伴うもの。
同社には利用者や鉄道ファンから、引退を惜しむ声が多く寄せられた。現在、他社への譲渡や車庫での保管などを視野に入れ、今後の対応を検討しているという。
自身も鉄道ファンだという模型店の店主は「5000形は、高度経済成長期を支え、地域の発展を見守ってきた車両。同じくHiSEとRSEも、旅のシンボルとして長年親しまれてきた。小田急の一つの時代が終わったような印象をうけた」と話した。
現在小田急電鉄株式会社では、HP内でフォトギャラリーや車両の歴史を公開している。
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