麻生区版

あさって10日に麻生区剣道大会を主催する麻生区剣道連盟の会長を務める

奥野 眞司さん

細山在住 73歳

掲載号:2012年6月8日号

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礼節尽くす剣道を後進に

 ○…後進の育成に加え、今年は剣道の普及促進に力を注ぐ大役に抜擢された。所属する337人の剣士が存分に活動できる環境を整えようと奔走する。年に2回の麻生区剣道大会は連盟が発足して以来、欠かさず行ってきた晴れ舞台。剣士の日頃の鍛錬が実を結ぶ機会になるよう主催者として気を配る。「明るく、楽しく、前向きに。相手にひるまず自ら仕掛けていく剣道で試合を盛り上げて欲しい」と話す。

 ○…子どもの頃からチャンバラごっこが好きだった。中学2年で剣道部を立ち上げ、青春時代は時間を惜しむように練習に明け暮れた。昭和33年、憧れの指導者に師事したいと京都大学に進学。剣道部で汗を流す日々の中で、恩師から対戦相手への敬意や稽古で努力することの大切さを学んだ。「選手が互いに礼を尽くし、全身全霊で稽古に挑む。自分に妥協せず、練習することでいつか努力が報われることを教えてもらった」と振り返る。

 ○…体を動かすことは今でも変わらず染みついた習慣。愛用の万歩計を持ち歩き、一日1万5000歩を歩くのが日課だ。2時間ほどかけ自宅から新百合ヶ丘駅付近まで歩く。昨年は妻に誘われ、東海道五十三次にも挑戦している。「日本橋や品川など各所を訪れた。東京駅には北町奉行所の跡地があったことを発見した。自分の足で歩きながら歴史を辿り、新たな発見があるのは面白い」

 ○…今月からは西生田中の剣道部に講師を頼まれ、指導にあたっている。礼に始まり礼に終わる剣道が徐々に広まることで、子どもたちの生活にも良い変化があることを密かに期待する。「授業時間の都合上、学校の先生は技術や礼儀作法など専門的なことを教えるのに限りがあるかもしれない。だからこそ自分が何か手伝えることがあれば、どんどんバックアップしていきたい」。剣道歴60数年のキャリアをいかし、子どもたちに熱い魂を伝える。
 

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