NPOが寄付先を公開選考 あす、11団体が活動発表
市内の市民活動団体やNPO法人が取り組みを発表して、市民から集める寄付金の行き先を公開で審査する―。こんな寄付の仕組みを構築しようと、多摩区内のNPO法人があす9月1日、多摩市民館で公開選考会を開く。
寄付金の制度は、昨年6月に税制が改正された。認定NPO法人や公益財団などに寄付した場合、その控えを添えて申告すれば、給与や年金などから天引きされた税金が還付される。この改正によって従来の所得控除に加え、税額控除も選択できるようになった。還付される額が高い制度を活用することで寄付の機運を高めるのが狙い。自治体が寄付金控除の対象となるNPO法人を条例で指定する制度も導入された。
こうした制度を活用しようと今回、公開選考会を開くのがNPO法人ぐらす・かわさき(多摩区登戸)。神奈川県の制度「寄付促進に向けたNPO認知度向上事業」の試行として「かわさきサポート基金」を立ち上げた。同NPOが仲介する形で、市内の市民活動団体やNPO法人に対して基金として集めた寄付金や人材、活動場所を提供する仕組み。運営費に課題を抱える団体や新たなプロジェクトに取り組む団体を支援しやすい環境が整うという。
あす1日の公開選考会では市内の11団体が活動の内容や実績を発表する。学識経験者や市民活動経験者らで構成する委員が選考し、支援先を6団体に絞るという。寄付金を集める「寄付サポーター」も募る。公開選考会は午後1時30分から4時45分まで。会場は多摩市民館5階第1・第2学習室。詳細は同NPO(【電話】044・922・4917)。
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