初の全国出場 「夢新たに」 柔道「嶺心会」石岡裕樹さん(中3)
金程中学校などを練習場に稽古を重ねる「嶺心会」。地元周辺の小中学生が通う柔道クラブだ。今年は全国中学校柔道大会に出場者を輩出するなど躍進の年となった。
73kg級から全国大会出場を決めたのは麻生中学校3年生の石岡裕樹さん。小学校1年生の頃から、兄の影響で柔道を始めた石岡さんは少しでも強くなりたいと稽古に取り組んできた。中学校では柔道部に所属し、毎日練習に励む。さらに週4日はこの「嶺心会」で汗を流すというから驚きだ。
同クラブ始まって以来の快挙となった全国大会出場は、石岡さん個人にとってもとても良い経験になった。指導者や父母たちの期待を背中に感じる感覚や大きな舞台に挑む緊張をひしひしと感じることで、責任感が芽生えたからだ。「クラブの代表、神奈川の代表として出場できることをとてもありがたいと感じました。今の自分があるのも、これまで支えてくれた人たちのおかげだと思いました」
試合の結果は惜しくも一回戦敗退というものだったが、石岡さんの心はすでに次の挑戦に向かっている。中学3年生の石岡さんは、高校に行っても柔道を続け、インターハイを目指すつもりだという。「全国大会では自分の思うような柔道ができなかった。組み立てたかった試合ができなかった。それだけ、相手が強かったということだと思います。全国の強い選手たちを見て、自分はまだまだだなと感じました。いつか自分もあのレベルに達したい」
練習場には、ひたすら乱捕りに打ち込む石岡さんの姿があった。「もし叶うなら、将来はオリンピックに出場してみたい」。大きな夢に向かって、新たな挑戦が始まった。
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