ごみ減量、ランチでPR 再生肥料で育てた野菜献立に
麻生区役所4階にあるレストランあさおで19日、生ごみ再生肥料で育てた里芋を使った特別ランチ「あさおスペシャルランチ」が1日限定で販売された。
この取り組みは、麻生区が生ごみの減量化と食育を呼びかけようと実施している。09年に区民会議環境部会などが中心となって始めたがその後休止され、今年6月に復活した。毎月19日を「食育の日」とし、区内の農家などの協力を受け実施している。
同レストランなどで出た生ごみを東京農業大学で再生肥料化し区内農家が育てた野菜は、「味が濃く、甘い」と口コミで広がっているという。
区担当者は、「作物の収穫時期や収穫量を読む難しさはあるが今後も実施したい」と話す。旬の食材をベストなタイミングで提供することにこだわっているという。そのため、毎月19日の実施ができない時もあるが、農家などと連携しながらできるだけ機会を増やしていきたい考えだ。
メニューは同レストランのシェフたちが素材の美味しさを充分に引き出すことをテーマに考える。今回のスペシャルランチでは、里芋のなめらかな粘りと、本来持つ香りを引き立たせるメニューとしてコロッケが考案された。この日のメニューは里芋ミートコロッケ、キャベツ、味噌汁、ごはんなど。ワンコイン500円で提供した。3回ほど丁寧に裏ごしされた里芋は口に含むととろけるようで、昼食に訪れた瀧峠雅介区長も「これは美味しい。素材の味がいきている」と嬉しそうに味わった。
里芋コロッケの作り方はレシピとして配布された。区ではこうした工夫をすることで、自宅でも献立に挑戦してもらえればと考えている。「食育の取り組みとしてはもちろんだが、料理をきっかけに、生ごみ再生肥料についても興味を持ってもらいたい。楽しみながらごみ減量を考えてもらえれば」と話している。
今後の実施予定は麻生区のホームページなどで随時告知する。
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