(株)カジノヤ 大豆栽培通じ食育伝える 岡上小で特別授業
区内岡上にある納豆製造会社(株)カジノヤ(梶俊夫社長)では岡上小学校の児童らに大豆の栽培を通じ、食べ物の有難さを伝えている。地元企業と学校との協力で8年間続く食育の取り組みを取材した。
小学校での大豆栽培は、子どもたちの手にちょうどおさまる100粒の大豆を育てることで、食べ物の大切さや生命の尊さを実感してもらおうと料理研究家の辰巳芳子氏が提唱する「大豆100粒運動」に共感した同社が07年から実施。区内の公立小学校などに呼びかけ、初年度には数校で実施されたが、現在は岡上小学校のみで行われているという。
大豆栽培は毎年小学3年生を対象に行われ、種まきから収穫までを学んでいる。児童らは大豆の成長を観察し、生育のまとめを発表会などで披露。収穫した大豆は同社が納豆に加工し、子どもたちが思い思いに描いたラベルで包装した「オリジナル納豆」として配布している。
同小学校では食育の観点から、近隣住民借りた畑できゅうりやサツマイモなどの様々な作物を栽培している。今月24日には、同社の社員と3年生の児童らが鳩に食べられないよう特殊染料を塗布した大豆をまいた。大豆同士の間隔が密集したため生育が芳しくなかった昨年の反省を踏まえ、今年は間隔を離して風通しをよくした。大豆は早ければ3〜5日で発芽し、11月頃には収穫できるという。
種まきに同行した同社の梶光則さんは「自分で種をまくと、天候を気にしたり、雑草をとりにきたりと、子どもたちが真剣に成育を見守る姿が見られる。成長や収穫を一緒に楽しみながら様々なことを学んでもらえれば嬉しく思う」と話している。
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3月22日
3月15日