1日、川崎百合丘ロータリークラブの会長に就任した桐光学園 理事長 小塚 良雄さん 多摩区在住 67歳
学校と地域つなげる
○…「全国の各ロータリークラブが模索している時代。伝統や型式を重んじていくのか、時代に合わせていくべきなのか、じっくり考えていきたい」と語る。30代半ばから80代後半まで、均等な年齢分布で構成されているという川崎百合丘ロータリークラブ。「バランスの取れた活動を定着、そして永続させ、住みよい街づくりに貢献したい」
○…多摩区で生まれ育ち、県立湘南高校を卒業。大学では建築・設計を学んだ。卒業後、厚生省で病院の建築・設計に25年、携わった。代表的なものは東京都立川市にある災害医療センター。「当時、日本は救命救急において先進諸国より遅れをとっていた。そんな中、救命救急の第一歩として立ち上がった災害医療センターの建築・設計に携わり、設計に必要な知識などを得るのが大変だった」
○…1994年、義父から桐光学園を引き継ぎ、「病院づくり」から「学校づくり」へ。桐光学園の理事長と寺尾みどり幼稚園の園長、2つの顔をもち、多忙な毎日を送る。最初の教育機関である幼稚園から、高校からの自立までを重んじる。かつて自身が体感した「古き良き時代の県立トップ高校」を目標とし、文武両道を掲げる。「『ちょっと無理めな目標設定』が生徒たちに浸透している。それが何事にもよい結果をもたらしている」と誇らしげに語る。今夏注目を集めている高校野球部に対しても「まずは神奈川県で余力を残して勝ちあがり、トップをめざしてほしい」と話す。
○…義父から桐光学園を引き継ぐ際に言われた言葉は「地域に根付いた学園でないと意味がない」。ロータリークラブの地域活動と教育現場は密接な関係があると考える。同クラブでの活動で重要視しているものの1つが中高生への救命救急講習会。同学園を皮切りに区内の学校を2巡回っており、東日本大震災以降はより熱を増した。まずは子どもたちから、「街づくり」を行っていく。
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