介護施設つくしの里 敬老会でファッションショー メイクで表情イキイキ
上麻生にある介護老人保健施設「つくしの里」で15日、「敬老会」が開催された。同イベント内では、入所者らがメイクアップし、ファッションショーでその姿を披露するという取り組みが行われた。
今年で13回目となったファッションショーの会場には、多くの入所者や入所者家族らがつめかけ、ドレスやスーツ、着物姿になりいきいきとした入所者に歓声があがっていた。同施設の職員・遠藤さやかさんは「日常あまりできない特別な体験をしてほしいという思いから行っている」と話す。
メイクと衣装はプロの手
ボランティアとして入所者のメイクアップにあたったのは、日頃はスタイリストとして活動する岩田ちえ子さんと、元アパレルメーカー社員で介護ヘルパーの久村み幸さん。一昨年に続き、2回目の参加となった。主に岩田さんがメイクやヘアメイク、久村さんが衣装や小物を担当。衣装は車イスに乗りながらでも着やすい独自のものを作るなど、工夫が凝らされている。
「メイクをしていくにつれ、入所者の表情が変わっていく様子がはっきりとわかる」と岩田さんは語る。「目に力が出てきたり、立てなかった方がこの日は頑張ってくれたりする姿がやみつきになる」と久村さんは話した。
岩田さんと久村さんは約2年半前から、写真家の野村佐紀子さんとともに、入所者のメイクアップをし、写真におさめ、入所者やその家族にプレゼントをするという活動を定期的に行っている。岩田さんは「入所者の方々に元気になってもらいたいと思い、提案した。今後は高齢者の美を、写真展などで可能な限り多くの人に見てもらえるようにしていきたい」と語った。
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