和光大学の学生らが中心となり、同大学と岡上地区の住民らが情報交換し合う地域交流掲示板「かわせみ通信」が10月26日、鶴見川大正橋付近に設置された。若者が地域活動から離れている現状を踏まえ、同大学のキャンパスが面する地元地域の活動に若者が参加するきっかけになればと、同大学の学生が企画した。
相互に情報発信
鶴見川に生息する鳥の名前から名付けられた「かわせみ通信」の設置は、麻生市民館岡上分館・市民自主企画事業の一環として行われた。和光大学の学生が岡上分館とともに企画した講座「板で作ろう!岡上リアルフェイスブック」で、掲示板の設置が実現。同大学表現学部総合文化学科3年の村上京さん、大谷桃子さん、現代人間学部心理教育学科3年の小林巧さんと岡上分館の加藤宗一館長が実行委員を務めた。
掲示板には大学側からサークル活動やイベントの情報が掲示され、岡上地区側からは地域での取り組みやボランティア活動が紹介され、互いに情報を発信し合い、交流を深めていく。
「地域のニーズ考えた」
実行委員を務める3人の学生は同大学の授業「社会教育論」の履修生。地域社会で何ができるかを考えてきた。村上さんは「特に地域から何が求められているかを考えた。地元の公民館である岡上分館の若者の利用者数が減少しているなど若者の地域活動離れを知り、若者の地域活動への参加が必要だと思った」と話す。3人は岡上分館に企画を持ち寄り、今年3月に行われた市民自主企画事業の企画提案会で選考を通過。大学の授業の一環としても進められ、「岡上に親しむ会(郷土誌会)」の会員・大工ら地域の人々の協力により、掲示板の作製、設置場所の確保などの問題を解決することができた。
9日に行われた「お披露目会」には、掲示板設置に携わった学生と地域の人々が集まった。実行委員は「地域と学生がもっと交流してほしいという願いを込めてつくった。楽しい交流の場にしていきたい」と話した。また、岡上分館の加藤館長は「つくっただけでなく、掲示板を広め、活用していきたい」と語った。
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