麻生消防署隊員 伊豆大島で捜索活動 「今後の職務に活かす」
麻生消防署の職員が先月19日から22日まで、台風26号で大きな被害を受けた伊豆大島に派遣され、行方不明者の捜索や救助活動を行った。
今回の派遣は、川崎市緊急消防援助隊の出動要請を受けて行われたもの。派遣されたのは、福田義彦さん、福嶋勇人さん、楠美孝文さん、角田裕貴さん、和田翔太さんの5人。大島町では台風16号の影響により土砂崩れがおき、山川から海にかけて約114ヘクタールの被害が出ていた。
5人が現地に向かった19日は、発災から4日が経過していたが、地元の消防団の人も元の地形がつかめない状態だったという。活動エリアでは家屋、大木、電柱等がなぎ倒されており、福田さんは「土石流による災害の恐怖を感じました」と振り返る。派遣された隊員らは行方不明者が19人いるとの情報から、全力で捜索活動を開始。手がかりがないまま、スコップ、なた、チェーンソーを使い、土砂をかき分ける作業を行った。21日には横浜市隊と合同捜索活動を行い、22日に麻生区に帰隊した。
福田さんは「地元の方々の生活を考えると胸が痛みます。私たちはこの派遣で得た経験を、今後の職務に活かし一人でも多くの生命を大切にしていかなければならないと痛切に感じています」と話した。
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