神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2013年12月13日 エリアトップへ

川崎ロッテの特集本出版 ベースボール・マガジン社から

公開:2013年12月13日

  • LINE
  • hatena
過去の川崎を知る手掛かりとなる一冊
過去の川崎を知る手掛かりとなる一冊

 かつて、川崎球場(川崎区富士見)を本拠地にしていたプロ野球パ・リーグの「ロッテオリオンズ」を特集したムック本『俺たちの 川崎ロッテ・オリオンズ』がベースボール・マガジン社から出版された。

 ロッテオリオンズは、現在の千葉ロッテマリーンズの前身。1969年に発足し、当初は東京スタジアム、後楽園球場、県営宮城球場を本拠地にしていた。川崎球場をフランチャイズにしたのは、78年から91年まで。80年、81年前期には優勝を果たしている。同社では川崎時代に焦点を当てるため川崎ロッテ・オリオンズという呼称を使用したとしている。

 巻頭インタビューでは、長年チームを牽引し「ミスターロッテ」と呼ばれた有藤道世選手やマサカリ投法で知られる村田兆治投手が当時のチームの印象や川崎球場の思い出について回想する。応援団OBがガラガラだったスタンド風景を振り返るほか、グラウンドガールが当時の川崎駅周辺の街並みを、エピソードを交えながら語る。

 長年ロッテオリオンズを見続けてきた教育社会学教授が「川崎ロッテ『不人気』の構造」と題したコラムでは、当時の川崎市がプロスポーツチームにとって不利な場所だったかの点や球団と川崎市との関係などについて言及されている。

 88年10月19日に行われた近鉄バファローズとのダブルヘッダーは今でもプロ野球ファンの間で語り草。試合の一部始終を見届けた野球ライターが、死闘の様子や球場の雰囲気を伝えている。同社第3編集部の山口真一さんによると、同社ではこれまでロッテに関する本の出版があまりなかったという。今年が「10・19」から25年の節目にあたることから「ファンに喜んでもらえる契機になるのでは」と、出版に踏み切り、10月19日を発行日にした。現在、編集部のもとには地元・川崎や横浜をはじめ全国各地から40代、50代の読者からハガキが寄せられ「隠れロッテファン」の多さに驚いているという。

 川崎ロッテ・オリオンズとはどんな球団であったか?山口さんは「頑張っても日の目を見ないチームであったが、すばらしい選手がたくさんいた。我々は光が当たらないまま終わらせたくなかった。正当な評価を下せたことに本の意義がある」と述べ、川崎市民に対しても「こういう歴史を刻んだチームがあったことを忘れないでいただければ」と語る。

 98ページ。定価1143円(税別)で各書店で販売している。

麻生区版のローカルニュース最新6

旧黒川村を散策

旧黒川村を散策

5月11日 麻生観光協会

3月29日

気持ちの良い麻生川へ

川崎麻生RC

気持ちの良い麻生川へ

桜まつりに向け清掃

3月29日

合同美術展で連携を

合同美術展で連携を

王禅寺団地自治会館で

3月29日

23年度「最も活躍した子」に

上麻生在住今井結菜さん

23年度「最も活躍した子」に

地域団体から表彰

3月29日

麻生の歴史を絵本に

川崎新都心街づくり財団

麻生の歴史を絵本に

市内全小学校へ寄贈予定

3月29日

「災害時、開いてます」

市薬剤師会

「災害時、開いてます」

436店舗で一斉防災訓練

3月29日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook