川崎市は、市内の医療機関と連携し、今月から妊娠を希望する女性などを対象とした風しん抗体検査の無料実施を始めた。胎内感染での子どもへの先天異常が出る危険を回避することが目的。翌年3月31日まで。全市の協力医療機関およそ380カ所で受け付けている。麻生区内では56施設が対象。
妊娠中、特に初期の女性が風しんにかかると、生まれてくる子どもが難聴や心疾患、白内障など先天異常を起こす「先天性風しん症候群」になる恐れがある。
無料抗体検査の実施は、風しんに対する免疫が充分かを確認し、風しん症候群の回避に有効とされるワクチン接種を検討してもらうため。
風しん患者数は2012年6月ごろから全国で急増。川崎市でも増加傾向を示したことから市では昨年、予防接種の一部助成を実施。今年度は無料抗体検査を行う。
無料検査が受けられるのは川崎市民で、風しんにかかったことがなく、風しん含有のワクチン接種や抗体検査を受けたことがないことを前提に【1】妊娠を希望する女性【2】妊娠を希望する女性のパートナー【3】妊婦のパートナーとなっている。
妊娠希望の女性のみとする自治体もある中、川崎市は対象の幅を広くとったという。
無料検査が受けられる医療機関は市のホームページで確認できる。
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