ドラマ制作やアナウンスなどの放送活動で全国の高校生が競い合う「第61回NHK杯全国高校放送コンテスト」の神奈川大会決勝が向上高校(伊勢原市)で6月15日行われ、創作テレビドラマ部門で麻生高校メディア研究部が初優勝をおさめ、全国大会進出を決めた。
同大会に出品した創作テレビドラマは、制作代表者の大橋なおさん(2年)を筆頭に全部員18人が協力し、つくられた。監督・脚本を大橋さん、編集・絵コンテを除本綾乃さん(2年)、主演を大崎恵(3年)が務め、コミュニケーションや人間関係をテーマにした8分間のファンタジー作品「フィールさん」を制作。人見知りで人づきあいの苦手な高校生が、自分の感情を漢字1文字で代わりに表現してくれる「フィールさん」と出会い、成長していく様子を描いた。今年3月から台本を作成し、5月ごろから約1カ月間、撮影・編集を行ってきた。
大橋さんは「優勝の実感がなかなか湧かず、喜びよりも驚きの方が大きかった。最近はインターネットやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で人との会話が苦手な人がたくさんいると思い、作品を通して自分から気持ちを伝えることの大切さを表現した」と話す。主演の大崎さんは「今年は人数が少なく不安だったが、先輩たちがつくってきたものを継承できてよかった」と語った。
他4部門でも評価
同校はほかにもラジオドキュメント部門で5位相当の優秀賞(代表・3年實方美穂さん)、アナウンス部門(3年近藤亜美さん)、テレビドキュメント部門(代表・3年小笠原里奈さん)、創作ラジオドラマ部門(代表・3年高橋紗誉さん)で奨励賞を獲得し、評価を得た。
同校が創作テレビドラマ部門で出場する全国大会は7月22日から渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターなどで行われる。出品作品は神奈川大会と同じ「フィールさん」。大橋さんは「できることは全力でやったので、審査の結果を待つ」と話した。
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