市中部身体障害者福祉会館 「聴導犬の存在知って」 8月27日に実演披露
障害者らの生活を支援している川崎市中部身体障害者福祉会館(通称:中身館/中原区小杉御殿町2の114の1)は、8月27日(水)に聴導犬を招き実演披露を行う。同館では、「まだ認知度の低い聴導犬という補助犬の存在を知ってほしい」と呼びかけている。
聴導犬とは、耳が不自由な聴覚障害者に、生活で必要な音を知らせる補助犬。例えば、玄関のチャイムや電話が鳴ればその音源までユーザーを導いたり、火災報知器など危険な音が鳴れば動作で伝えたりする。また、落とした家の鍵など物の拾い上げも可能だ。聴導犬が訓練により習得できる音は約8種類。その後、ユーザーと実際に生活していく中でさらに覚えていくこともあるという。
厚労省によると、盲導犬と介助犬を含む補助犬の実働頭数は全国で1137頭だが、聴導犬は僅か55頭のみ(14年8月1日現在)。その要因としては、聴導犬として実働できるまでに約2年間もの長い訓練が必要なことや、認知度が低く未だ存在を知らない人がいることなどがあるという。
こうした背景を踏まえ、聴導犬の存在や役割を多くの人に知ってもらおうと、8月27日(水)午前10時から中身館で聴導犬の実演披露が行われる。長野県で聴導犬を育成している社会福祉法人日本聴導犬協会の協力で、PR犬と訓練中の聴導犬2頭とユーザーが訪れる予定。中身館では「聴覚障害者やそのご家族はもちろん、健常者にも聴導犬の存在を知ってもらうきっかけになれば」と話している。参加無料。
また日本聴導犬協会では、飼い主の見つからない犬を聴導犬や介助犬に訓練し無料貸与などを行っている。そうした活動に対する寄付金などの協力も呼びかけている。
問い合わせは、中身館【電話】044・733・9675まで。日本聴導犬協会のホームページはwww.hearingdog.or.jp
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