市民とともに10年後の川崎のまちづくりを―。新たな総合計画づくりに取り組む川崎市は「川崎市の未来を考える市民検討会」を各区で開いており、麻生区は8月10日に区役所で実施された。災害対策や高齢化など4つのテーマについて参加した区民が議論を重ねた。
総合計画とは、自治体の計画の基本ともいえる行政運営の総合的な指針。川崎市の総合計画「川崎再生フロンティアプラン」は2005年に策定されたもので、川崎市は現在、新しい総合計画の策定に向けて準備を進めている。
川崎市は新たな総合計画に市民の意見を盛り込もうと、各区から無作為に600人ずつ抽出し、承諾を得た各区約30人と「川崎市の未来を考える市民検討会」を開いている。これまで、完成した素案などに対し意見を聴取するタウンミーティングは開いていたが、計画づくりの初期の段階から市民が参画するのは初。
検討会は川崎区からスタートし、麻生区は8月10日に実施。当日は、26人の区民が参加。「自助・共助・公助による災害対策の推進」「高齢化の進行と誰もが生き生きと暮らせる地域づくり」「農と環境を活かしたまちづくり」「芸術・文化のまちづくり」の4つのテーマについてグループごとに分かれ意見交換を行った。
意見のまとめでは「行政と民間が一緒になって防災対策を行っていく必要がある」「これまでのキャリアを活かして地域で働ける場所をつくることが重要」「住宅地の近くに楽しめる場があると外出でき、ひきこもりを減らせる」「多世代が交流できる機会をつくり、実践の場につなげるため、参加の入り口を広げる」などが挙げられた。
出された意見は今後開かれる、市民検討委員会でも話し合われ、川崎市では、総合計画づくりの参考にしていくとしている。
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