初監督作品が2つの国際映画祭に出品された 三澤 拓哉さん 日本映画大学4年 27歳
映画に熱意と感謝込め
○…「とても光栄なことで恐縮している」。脚本も手掛けた「3泊4日、5時の鐘」が初監督作品にして「第25回シンガポール国際映画祭」、「第14回マラケシュ国際映画祭(モロッコ)」に出品され9日、世界同時初上映された。国内一般公開は来春予定で「地元寒川・茅ヶ崎の皆さんに観てもらうのが今から楽しみ」
〇…寒川町生まれ、茅ヶ崎北陵高校出身。「初作品は地元で」と、湘南の由緒ある旅館「茅ヶ崎館」などオール茅ヶ崎ロケで、男女4人が織りなす青春群像劇を描いた。4月から脚本を書き、7月に撮影に挑み、11月に完成。「タイトなスケジュールだったが、茅ヶ崎館や映画制作会社、エキストラ、ボランティアなどの地元の方々や、映画大の他の学生の協力があったから思う存分できた」と感謝の気持ちを忘れない。
〇…寒川町には現在も住み、幼い頃から「親戚同士が仲良くて、いつも賑やかな家だった」と懐かしむ。小・中学校でサッカーを続け高校でも入部したが、ハードな練習に挫折し一時部活を離れた。そんな折、保健の授業の発表で動画を撮影することになり、テレビドラマを参考にユーモアを交えた台本を考えた。ビデオカメラ片手に街中で撮影し、「夢中で本当に楽しかった。振り返ると創作の原点だと思う」
○…家族と同じように教員を目指し明治大学へ。しかし、図書館に籠って映画を観ていたこともあったという。次第に映画に関わりたい気持ちが大きくなり、両親に打ち明けると「やってみなさい」という返答が。驚くとともに「後押ししてもらい感謝しかない」と語る。明大卒業後、麻生区内の日本映画大学に入学。「全て吸収したくて」と、講義では必ず1番前の席に座り、映画の歴史や、社会学的視点から理論などを学んできた。今後も「撮り続けていくことが目標」と、熱き思いと力になってくれた人への感謝を込め、作品を発信していく。
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3月22日
3月15日