麻生区内の福祉施設などで空いている福祉車両を活用し、「ふれあいサロン」などの高齢者が定期的に集い交流する場へ高齢者の無償送迎を行う「人とサロンをつなぐ移送推進協議会」―。このほど、特養職員や民生委員などからなる同協議会のメンバーは「あさお運転ボランティアCAP(connect area and people)」と自ら名付け、「あさお福祉まつり」でオレンジカラーのキャップやロゴ入りのジャンパーを披露した。
同協議会は麻生区協働推進事業「小地域のつながりネット支援事業」の推進団体として2008年に発足し、高齢者の閉じこもりを防ぐことを目的に無償で気軽に利用できる送迎のあり方を模索してきた。区内には高齢者が交流できる場は数多く設けられているが、多くは「自力で通える人」や「家族に送ってもらえる人」の利用に限られている。こうした状況を受け、デイサービスの送迎用に各福祉施設で稼働している車両が、朝夕の送迎時以外は使われていないことに着目。日中の「空き車両」を活用し、高齢者が外出する機会を大切にしようと、いつまでも閉じこもらずに助け合える地域づくりを目指し、2010年までに仕組みづくりを行ってきた。
2010年度からは「片平おしゃべり会」、2013年度からは高齢者が歌やおしゃべりを楽しむ「ももとせの会」への送迎を開始。来年1月からは、高齢者向けサロンだけではなく、障害者サロンへの送迎も行う予定だ。
同協議会事務局の依田明子さんは「課題は見えているが、なかなか手の打てなかったこと。区内の各団体の壁を越えて協力できる仕組みなので、定年退職後の方など、多くの送迎ボランティアのご協力をお願いしたい」としている。
詳細・問い合わせは、同協議会事務局・依田さん(特別養護老人ホームかないばら苑内/【電話】044・986・1560)へ。
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