麻生区区民会議の提言を受け区はこのほど、家具転倒防止対策普及啓発用のパンフレットを発行し、区役所ロビーに「家具転倒防止対策 器具体験コーナー」を設置した。
17日に発生から20年を迎えた阪神・淡路大震災では犠牲者の95%以上が建物の影響で亡くなったと言われている。こうした教訓から、区民会議は人的被害を防ぐには自宅の震災対策が最も重要であると考え、家具転倒防止対策を2013年から進めてきた。一般宅の地震安全性のチェック・改善を明大教授ら建築専門家グループと協力して実施。アドバイスを受けた一般宅の事例をモデル事業として地域に広めるため今回、パンフレットの発行や体験コーナーを設置した。
パンフレットは「家具転倒防止対策 大地震から命を守る ―まず、やるべきこと―」と題され、金具や結束バンドによる家具・家電の転倒防止方法や「木造住宅耐震診断士派遣制度」の説明などが記されている。
また、体験コーナーには、家具を固定するための器具が展示されているほか、ねじを打つと家具がより安定するとされる、壁の「間柱」を探し出すための「下地探し器」を実際に使用することができる。体験コーナーは12月まで設けられる。
区企画課は「阪神・淡路大震災から20年が経った今、改めて家の中の家具の備えつけを見直していただきたい」としている。
パンフレットは区役所ロビー、企画課で配布されている。「下地探し器」は同課で貸出しも行われている。詳細・問い合わせは同課(【電話】044・965・5112)へ。
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