川崎市は11日、町田市と「災害時における相互応援に関する協定」を締結した。大規模災害などが発生した場合に応急対策や復旧活動を互いに応援する。川崎市側は町田市に隣接している麻生区が主な対象となる。
今回の応援内容は▽食料・飲料水、生活必需品やその供給に必要な資器材の提供▽被災者の救出、医療、防疫や施設などの応急復旧に必要な車両などの資器材の提供▽公共施設の相互利用▽避難所などの相互使用、緊急輸送道路における必要な措置▽児童・生徒の一時受け入れ▽応急対策、復旧活動に必要な職員の派遣▽その他、特に要請があったもの――となっている。
協定では、災害の予防と災害発生時の円滑な初動対応をはかるために防災に関する情報の共有に務めることや相互応援が円滑に行われるように、両市が主催する防災訓練に相互に参加するように努めることが確認されている。
町田市の避難所利用も
麻生区は、岡上、黒川、栗木、片平、上麻生が町田市と隣接している。今回の応援協定では、市境で災害が発生し大雨やがけ崩れなどで交通網が乱れた場合に川崎市民が町田の避難所を利用することが想定されている。また、町田市側から災害救助の依頼があった際には、川崎市側が対応することになる。
市総務局危機管理室の担当者は「今回の協定で、お互い協力、助け合える体制が作られたと思う。詳細は今後つめていくことになるが、顔の見える関係ができたことで、より連携できるのではないか」と話している。
町田市と隣接する片平に住む男性は「万が一、災害が発生したときに町田市の避難所が利用できるようになるということは、これまで以上に安心できる」と話した。
川崎市はこれまで、東京都、世田谷区、神奈川県の全市町村と協定を締結している。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|