片平の障害者通所施設しらかし園の「ガーデンショップしらかし」で「洋服ポスト」という活動が行われている。
昨年9月、県内初の取り組みとしてスタートした洋服ポスト。これは、まだ着られるにも関わらずタンスの奥で眠っている洋服、処分されようとしている衣類を集め、活用するシステム。集まった衣類の重量に応じた金額を環境保全や慈善活動を行う団体に寄付し、活動を支援する。資源の再利用にとどまらず、社会をよくしようと考え、自ら活動する人々に力を与え、経済的指標だけでは測ることのできない豊かな社会づくりに貢献することを目指す。
「しらかし園」で同取り組みを行う意味としては、利用者が洋服の受け取りや、おもてなし、清掃をすることで、今後仕事に就くための就労支援や地元の人とのふれあい・コミュニケーションの機会を設けることもあげられる。
別府政行施設長は「一旦離れたしらかし園に戻ってきた2013年、当時行っていた利用者の取り組みをより魅力あるものにするために何かできないかと、再編プロジェクトを開始した」と振り返る。「活動を通じて利用者の皆さんが社会貢献することで、自分たちも社会の中で活躍できるんだということを感じてもらいたい」と語る。
今では「洋服ポスト」が行われる時には、衣類を持ち寄る地域の人々だけでなく、地域ボランティアや視覚障害者の当事者団体も集う。別府施設長は「今後はガーデンショップしらかしをレンタルスペースとして提供するなど、地域のコミュニティーの場としても盛り上げていきたい」と語る。
洋服ポストは毎月第2・4水曜日開催。問い合わせは同園(【電話】044・988・5503)へ。
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