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麻生区版 公開:2015年6月26日 エリアトップへ

麻生署管内振り込め詐欺 半年で昨年被害額上回る 年金情報漏えいも懸念

社会

公開:2015年6月26日

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新聞店も啓発チラシ折り込みで協力
新聞店も啓発チラシ折り込みで協力

 麻生警察署管内で、振り込め詐欺の被害が急増している。6月中旬には集中的に被害の報告があり、今後は年金情報漏えいに伴う詐欺被害も想定されることから、同署では警戒を強めている。

 今年1月から6月22日まで、約半年間の振り込め詐欺発生件数は13件(検挙1件含む)で、昨年1年間の発生件数16件を上回るペースで被害が拡大している。被害額は4200万円に達し、既に昨年全体の被害額3200万円を超えている。麻生警察署の調べによると、川崎市内では件数、被害額でワースト、県内で見ても茅ヶ崎市の21件5300万円に次ぐ規模に達している。他市と比べても被害額の大きさが目立っているという。

無人ATMへの誘導も

 被害件数を押し上げたのが6月9日と10日の2日間。親族を装ったオレオレ詐欺や、区役所の女性職員に成りすまし医療費還付を謳った詐欺が2日間で立て続けに4件発生している。特徴として、無人のATM設置場所に誘導し、職員の目が届かない場所での被害発生が目立つ。同署では「70代や80代といった高齢者へ判断を鈍らせるような巧妙な手口が多い。金融機関の水際での阻止や一人ひとりの注意喚起は勿論だが、それだけでは防ぐことが出来ないこともある。異常ともいえる状況なので区民全員が被害防止への意識を持ってほしい」と話している。

地域も注意喚起に協力

 今年5月末に発生したサイバー攻撃による日本年金機構の個人情報漏えい問題で、県内でも不審な電話が確認されている。このことを受け、麻生区古沢の新聞販売店、(株)あかもと本舗(赤本昌応代表取締役社長)が6月19日、注意を呼び掛けるチラシを日刊紙朝刊と併せて配布した。この啓発チラシは麻生署が作成したもの。同社では地域の防犯団体や警察からの要請を受け、2万2千部を無償で朝刊4紙に折り込んだ。茂木久芳専務取締役は「地域があっての仕事なので自分たちが出来ることは快く協力していきたい」と話している。

 麻生署では年金情報の漏えいを口実にした振り込め詐欺と、個人情報の詐取などが今後懸念されることから「年金機構側から金銭の要求やATM操作をお願いすること、家族構成などの確認は一切ないのでオレオレ詐欺同様、不審な電話には応じないでほしい」と注意を呼びかけている。

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