惜敗に泣き崩れる桐光ナイン
堅実野球で健闘
第97回全国高等学校野球選手権神奈川大会の準決勝が27日、横浜スタジアムで行われ、桐光学園高校は横浜高校に延長10回の激闘の末、３対４でサヨナラ負け。夢の甲子園には一歩届かず、県ベスト４で敗退となった。
県優勝候補同士の一戦は、１点を争う緊迫した展開となった。桐光の先発は左腕エース・恩地偉仁投手。初回に先制を許すが、２点を追う６回、田中幸城選手のセンター前タイムリーなどで同点とし、大坪亮介選手のスクイズで逆転。しかし７回、恩地投手の後を受け、好投していた中川楓投手が横浜の増田珠選手にソロ本塁打を浴び、再び試合は振り出しに戻る。延長10回、恩地投手が横浜・石川達也選手にサヨナラ二塁打を打たれ、力尽きた。桐光は「恩地―中川―恩地」の継投。再三のピンチがあったが、４併殺を奪うなど粘り強い戦いを見せた。
野呂雅之監督は「選手たちは十二分にやってくれ、ディフェンス力を発揮してくれた。最後は恩地に託した」と話した。恩地投手は「帽子に書いた『冷静』という文字を見ながら、打たせて取る投球を心がけた」と語り、中川投手は「来年こそ、優勝して借りを返したい」と涙ながらに語った。
ピンチを切り抜けガッツポーズをする恩地投手
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