株式会社川崎フロンターレの社長として陣頭指揮をとる 藁科(わらしな) 義弘さん 東京都在住 57歳
「悲願のタイトル獲得を」
○…14年間に渡りクラブをけん引してきた武田信平前社長の後を受け、今年4月から就任した。地域密着・地域貢献という点でJリーグから高い評価を受け、地域からも愛されるクラブへと成長させてきた前社長からの引き継ぎということもあり「プレッシャーは大きい」と話しつつも「自分らしさを出しながら、これまで以上にサポーターに応援してもらえるクラブ作りをしていきたい」。
○…静岡県出身。立命館大学卒業後、富士通に入社。管理部門では総務部や人事部、営業部門では、全国各地を回りながら、お客さんとの関係作りに奔走するなど、実績を積みあげながら会社の成長を支えてきた。そして今年、これまでの功績などが評価され、社長に抜擢された。「会社からは断ってもいいと言われたが、仕事内容の変化としては面白くやりがいを感じたので即断で引き受けた。でも実際、社長として何をしていいか、まったくわかっていなかったですけどね」
○…これまで優勝まであと一歩というシーズンが多く、未だ無冠のフロンターレ。「いちサポーターとしても悔しい思いをしてきた。今年こそはという思いはある」。チームの勝利、そして悲願のタイトル獲得に向けては、選手、スタッフ、そして社員が同じ目線に立ってコミュニケーションを取りながら、進めていける環境づくりが必要と考えている。「目指すところは皆同じ。全員で一丸となって全力で取りに行きたい」
○…転勤が多かったということもあり、12年前から大阪に家族を残し、単身赴任をしている。3人の子どもたちは、大阪で育ったということもあり、実は関西の強豪チーム・ガンバ大阪のファンだとか。「フロンターレを応援してもらいたいけど『ファンになって』とは口が裂けても言えないよ」といいながらも「子どもたちも応援したくなるような魅力あるクラブにしていきたい」。個人としての大きな目標を掲げる。
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