11月6日、7日に原宿で恒例のひとり語り公演を行う 秋元 紀子さん 虹ヶ丘在住
作品世界 皆で共有したい
〇…一人芝居や朗読の要素を取り入れた「ひとり語り」の舞台を全国で催しながら、11月6日、7日には原宿で年に一度の定期公演を行う。児童文学作家、安房直子の作品を俳優の立場で表現する「安房(アワ)ールドファンタジー」公演は今回で18回を数える。ライフワークと言い切るこの取り組みを「安房直子作品の素晴らしさを世に出して広く知って貰いたいという想いで続けています。日頃の疲れなどを感じている人に聴いて頂きたいです」と語る。
〇…名古屋生まれ。小さい頃、母親との約束で夜8時までに床に入った時に読んでくれる各国の児童文学に魅了された。高校時代から劇団に所属し、日大芸術学部演劇学課卒業後は名門、文学座の附属演劇研究所でテレビやラジオでの俳優活動を続けた。20代後半で、子育てを行いながらの活動を模索している時にひとり語りに出会った。「たった一人で作品を表現できることに驚きました。あざみ野の図書館だったんですが、その場で演者の方に教えて欲しいとお願いしちゃいました」と笑う。
〇…麻生区での暮らしは17年目。現在は大学非常勤講師として演劇を教え、専門学校では俳優やタレントの育成に努めている。地元活動にも積極的で、これまでにアートセンターで映画のバリアフリー上映のための吹き替えボランティアなどを行っている。「育児もひと段落ついて、自分の時間が増えた今を楽しんでいます。表現することは終わりがないのでまだまだこの活動は続けられますね」。
〇…最近の活動として、ひとつの戯曲を皆で語るドラマリーディングにも力を入れている。「演劇や朗読は特別な人だけのものではないと思います。この世界をもっと気軽に多くの人に楽しんでもらいたい」。ひとり語りの活動とワークショップ、演者と聴き手を問わず、作品の世界を皆で共有することの素晴らしさを伝える活動にこれからも邁進していく。
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