神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2016年2月19日 エリアトップへ

「啓発落語人」として振り込め詐欺防止などの呼びかけを各地で行っている 夢見亭 わっぱさん 川崎市在住

公開:2016年2月19日

  • LINE
  • hatena

「声枯れるまで 声掛るまで」

 ○…振り込め詐欺などの特殊犯罪防止の噺を各地で披露する「啓発落語人」として20年過ごしてきた。拠点は川崎市内だが、お呼びがかかれば全国どこでも赴くスタイルで今では年間100〜150本ほど創作落語などを披露している。「高齢者の方たちに普通に『オレオレ詐欺に気を付けて』って言うよりも落語で伝える方が聞き入れてくれることも多いんですね」とその効果を実感している。

 ○…横浜生まれ。中学の時、新宿末廣亭で観た立川談志に衝撃を受けたのがこの道に踏み入れたきっかけ。「小気味良い毒舌を混ぜながらも噺は分かりやすいし、とにかく大笑いして頭が真っ白になる経験でした」と当時を懐かしむ。カセットを聴いたり高座へ出向いたりと、社会人になっても熱は冷めなかった。「気づいたら幾つもの噺を話せるようになっていたんですよ。そうなると今度は人前で披露したくなったんですね」。30代の時、自ら売り込んで川崎市内の老人ホームで「時そば」「寿限無」などを披露して以来、二足のわらじで活動してきたが軌道に乗ってきた5年前に落語一本の生活に切り替えた。

 ○…現在は妻と2人暮らし。名作洋画や相撲などを楽しむというが、気づくと落語の世界に出てくる事柄などを調べ出してしまう癖が抜けないと笑う。かつては小学生だった息子との親子落語で注目を集めたが「テレビで紹介されたりもしたんですが、中学生になって、人に笑われるのが嫌だって言って辞めちゃいました」と普段の話の中でも落ちを忘れない。

 ○…「落語の世界は定年が無いので、気持ち的には声が出る限り、呼ばれる限り続けたい」と笑う。啓発落語は笑いながら為になる一石二鳥が大きな魅力。「小さな活動かもしれないけど継続していくことで、一人でも被害を未然に防ぐことが出来る人が増えれば本望ですね」。3月9日には麻生区役所で振り込め詐欺防止落語を披露する。

麻生区版の人物風土記最新6

吉原 智子さん

市立柿生小学校でPTA広報委員長を務める

吉原 智子さん

上麻生在住 36歳

3月29日

小ノ澤 幸穂さん

梨の木団地で初めて開催されたリサイタルでピアニストを務めた

小ノ澤 幸穂さん

王禅寺東在住 46歳

3月22日

白川 北斗さん

先月開催された「早野で冬の自然を楽しむ会」の代表を務めている

白川 北斗さん

王禅寺東在住 52歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

太田 行英(やすひで)さん

結成20周年を迎える「しまりすアートクラブ」で講師を務める

太田 行英(やすひで)さん

多摩美在住 87歳

3月1日

名川 創さん

「寺子屋南ゆり」の実行委員長を務める

名川 創さん

王禅寺西在住 67歳

2月23日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook