生田緑地の観光強化を戦略の一つに掲げた、川崎市による10カ年計画「新・かわさき観光振興プラン」が今月始動した。
市が観光施策の指針として2007年に策定した旧プラン。人口減少や少子高齢化、訪日外国人の増加などを踏まえ、市は新たな集客と経済活性化を目指した計画づくりに着手。昨年末から約1カ月間の意見公募を経て、新プランが先月策定された。
計画では「世界に通用する観光づくり」など目標3本柱に、12項目の戦略を設定。戦略の一つ「『生田緑地』の観光強化」では、「集客拡大のための売り込み強化」と題し、緑地のブランド構築や国内外に向けたPR活動促進を2年間の短期目標に盛り込んでいる。
目標値としては、イベント集客を除く市内主要観光施設25カ所の「入込観光客数」を、1504万人(2014年)から、計画期間終了の22年に2100万人に増やすと設定。首都圏全体での生田緑地の認知度については、38・2%(同年)から神奈川県民52・7%と同等の50%に引き上げるとしている。
黒岩知事が初視察
今月14日には黒岩祐治県知事が生田緑地内にある市立日本民家園と岡本太郎美術館、かわさき宙と緑の科学館を初めて訪問。地元商店主らと意見交換を行った。
県によると、生田緑地6施設の14年度の入場者は約112万人。藤子・F・不二雄ミュージアムが約47万人を占めるのに対し、日本民家園は約12万人、岡本太郎美術館は約7万人。黒岩知事は民家園の外国人入場者数が年間約5千から6千人という現状に触れ「観光客向けに宿泊施設などを近隣に設けられれば」と指摘。川崎市北部への集客増を視野に入れたツアー企画の必要性などが話題に上った。
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