4月新設の麻生区「地域みまもり支援センター」担当部長を務める 木村 清二さん 平塚市在住 60歳
プロの意識で地域作りを
○…区役所の保健福祉、児童支援などに関する部署を再編し、今春新設された「地域みまもり支援センター」の担当部長。「麻生区は今後高齢化率の上昇が見込まれる地域。高齢者が生き生き暮らすことのできる基盤を区民主体で築いていくことで、健康寿命を延ばすお手伝いをしていきたい。『今日、用がある』という生きがいや行くところといった環境作りを皆で取り組んでいきたい」と意気込む。
○…幼少期から母子家庭で育ち、母親の背中を見て「社会に役立つ仕事に就きたい」という思いが芽生えていった。高校卒業後に川崎市の福祉事務所に入所して以来、介護保険など福祉関係の道を進んできた。今でも覚えているのは40代の頃、市立病院事務として勤務していた時の看護師からの一言。「働きずくめの看護師さんに声をかけたら『私たちはプロですから(この忙しさは)何でもありません』と言われました。自分は事務方のプロとして仕事をしているか、振り返るきっかけになりました」
○…現在は妻と2人の娘との4人暮らし。趣味は15年来の日曜大工。「朝から始めて、気づくと昼ご飯も食べずに夕方になっていることはよくありますね。さすがに最近は業務が忙しくてあまりやっていませんが」と笑うが、これまでに自宅和室をフローリングにリフォームしたり、知り合いの家の床の張替えなど、趣味の域を越えた作業もこなす。「普段は目に見えない業務なので、結果が見えてそして自分たちが使えることが楽しいんです」。
○…新たなセクションのトップとして考えているのは区民の幸せや利便性と、職員の働きやすい環境整備。「私たちが意識を統一して区民の皆様の中に入っていきたい。セルフケアのお手伝いという姿勢で地域の課題などを解決して、活力ある麻生区にしていきたい」。定年までの限られた時間でも「プロとして後悔したくない」という思いで総仕上げの1年に挑む。
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