川崎市教育委員会では、泳ぎが苦手な児童を対象とした「子どもの泳力向上プロジェクト事業」の申込を受け付けている。今年度は、初めて行われた昨年度より会場数・定員枠とも増やして実施する。
「子どもの泳力向上プロジェクト事業」は、民間のスイミングスクール等と連携し、自力で12・5mを泳ぐことができない児童に、泳ぎの楽しさを伝えることなどが目的。プロの水泳コーチが指導することで、プールへの苦手意識克服などに取り組む。
初めて実施した昨年度は、定員枠約1900人に対し、倍以上の約4600人の児童から申込みがあった。麻生区ではイトマンスイミングスクール新百合ヶ丘校で募集が行われ、応募者859人の中から256人が教室に参加している。応募が殺到した昨年を踏まえ、今年度は実施施設を昨年度の7カ所から14カ所に倍増。定員の受入れ枠も4000人以上に増やし対応することが決まった。
市教委によると、プールの授業が苦手という児童は少なくなく、教員が児童に一様に泳ぎを指導するのは難しい部分があるという。そんな中で昨年度実施した事業では、顔に水がかかることやプールに入ることを怖がっていた児童がバタ足で泳げるようになるなど成果が見られ、保護者からの反響も大きかったという。担当者は「水泳コーチの指導を受けることで、児童それぞれの悩みを解決する機会にもなると思う。なるべく多くの児童に参加してもらえれば」と話している。
同プロジェクト事業への申し込みは、参加希望者多数だった場合は泳力の低い児童から優先で参加無料。申し込みや開催日時など詳細は川崎市教育委員会のホームページ(www.city.kawasaki.jp/880/page/0000067497.html)で。※一部受付終了。問い合わせは、川崎市教育委員会事務局【電話】044・200・3309へ。
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