認知症高齢者対策の拡充を! 川崎市議会議員 花輪 孝一
川崎市でも高齢化が急速に進展し、高齢者を取り巻く状況は益々複雑・多様化しています。特に認知症高齢者はご本人だけでなく、ご家族の方々に重く負担がかかってしまいます。
市内の認知症高齢者は現在、約3万人余と推定され、今後さらに増加することが懸念されています。
とりわけ、徘徊高齢者について、ご家族はもちろん地域でも大きな課題となっています。
市では、徘徊の恐れのある方の情報を事前登録して頂き、早期発見を図る「徘徊高齢者等SOSネットワーク事業」、GPS機能付き専用端末を利用した「徘徊高齢者発見システム事業」、またコンビニや金融機関など42の民間事業者、約1800カ所の店舗等と連携した「地域見守りネットワーク事業」を展開していますが、制度の普及啓発をはじめ、その対策が未だ不十分であると指摘せざるを得ません。
また一方で、核家族化の進展とともに、高齢者の一人暮らしや高齢者のみの世帯が増え、家庭での介護・看護力が著しく低下している実態があります。
最新技術や地域包括ケア総合的な取組みで対策を
市では、このような状況の高齢世帯の安全・安心のため、従前から導入している高齢者緊急通報システムを、今年10月からは最新型の携帯端末を活用したものに拡充し、若年性も含めた認知症の方もその利用対象としました。
今後は、このような最新のICT技術を用いたシステムの活用を推進するとともに、区役所や地域包括支援センター等の相談機能の充実、また市民参加の認知症サポーター養成など総合的な対策の拡充が必要であると考えます。
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