新百合ヶ丘駅前イルミネーション「kirara@アートしんゆり」実行委員長を務める 白井 勇さん 千代ヶ丘在住 62歳
故郷としての新ゆり目指し
○…10年目を迎えた、新百合ヶ丘駅周辺をイルミネーションで照らすイベント「kirara@アートしんゆり」。地域商業者や団体、行政などで組織される実行委員会の長を務める。「諸先輩方によって芸術と文化が息づくまちづくりが進められてきた新百合ヶ丘を、子どもたちにとって真のふるさとにする為の活動。今年も夜のアートを楽しんで欲しい」。オープニングイベントで「HOME」という文字を掲出させるなど、この場所に根づかせたい思いは今も変わらない。
〇…建設会社に勤務後、36歳で建築設計事務所を立ち上げた。大学の卒業制作で新百合ヶ丘周辺のまちづくりを丹念に研究するなど「気になっていた」という生まれ育った地元に事務所を構えた。景観形成や緑化推進といった協議会に参加して徐々にまちづくり活動にも繋がりが生まれ、イルミネーション企画は同じ世代の関係者でスタート。「最初はそんなの本当にできるの、って感じもありましたが、これまでに新百合ヶ丘の発展に関わってきた方々や地域の協力もあって仲間たちと約2カ月の準備で実現出来ました」。
〇…身体のメンテナンスの意味を込め、改めてゴルフにも取り組んでいるが「性格的にオフの時間というものはありません。イベント運営を仕事としてやっていたら面白味は無いからオン・オフということは特に考えていません」。携帯電話がひっきりなしに鳴る中、「設計が一番好きなんですが、今は時間が無い」と苦笑いの表情を見せる。
〇…イルミネーションの先にあるのは「新百合ヶ丘の発展」への願い。「勝てば良い訳ではないが都市間競争もある。若い世代のまちづくりも大切で、新しいコミュニティが徐々に出来てきたら嬉しいですね。楽しい雰囲気をまち全体で出していけたら」。今後もクリスマスなど、様々なイベントを通じて光のまちづくりとしてのイルミネーションは来年2月まで続く。
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