川崎授産学園(区内細山1209)が地域との交流促進をめざして定期的に開催してきた音楽交流サロンが100回目を迎えることとなり、23日(金・祝)に記念のコンサートをクリスマススペシャルとして開催する。
12年4月に第1回目が催された音楽交流サロン「奏」。障害の有無に関わらず市民同士として交流が出来る地域づくりと、障害理解・相互理解を推進していくことをテーマに地域住民と施設利用者に向けてスタートした。
主催しているのは同学園と、障害者支援施設で社会貢献活動を行っている音楽家などで組織される一般社団法人ソーシャル・アーティスト・ネットワーク(S・A・N)。当時、S・A・Nのメンバーが教えている音楽教室の生徒に授産学園を知る関係者がいたことから「奏」の開催へと繋がっていった。
スタート当初は毎月2回の開催で行われ、現在は奇数月に2回、偶数月に1回のペースで開催。毎回S・A・Nメンバーと地域の音楽家による音楽演奏、一般参加の団体によるマジックや人形劇団、健康体操などが披露されている。これまでに出演者を含め約7800人が参加してきた。
同学園は「地域の方々から施設の様子を理解してもらえたり、利用者との自然な会話が生まれたりと、続けていて良かったと思えることも多い」と催しを継続してきた成果を語る。記念コンサートとして行われる23日の「コンサート奏」は、平日に行われている音楽交流サロン「奏」の拡大版として、多くの人が訪れることが出来るようにと祝日に開催、同学園の体育館を会場に催される。
出演は「奏」のレギュラーメンバーに加え、千代ヶ丘小学校スクールバンドなどが参加。「クリスマス・フェスティバル」(アンダーソン)、「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)などが披露される。同学園では「障害の有る無しが関係ない地域づくりを広げていきたい。一般の方々に気軽に来て頂ければ」と来場を呼び掛けている。
23日の「奏」は午後1時30分開演(1時開場)で入場無料。飲み物、菓子販売あり。詳細は同学園(【電話】044・954・5011)へ。
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