全ては未来の麻生区の為に 川崎市議会議員 おいぬま純
今年2月13日より開会した川崎市議会第1回定例会は33日の期間を経て閉幕。平成29年度川崎市予算等を決しました。新年度予算は「川崎市総合計画」に掲げる「目指す都市像」の実現に向けて編成されました。
麻生区の平成29年度予算投資的事業費をもとに、「本区において不足または新しく必要とする施設等」の建設に関する予算が組まれたかどうかという視点を持ってみていきます。
「地域防災力の向上」の実現
まず、消防局関連事業費予算として「消防出張所の改修工事(王禅寺出張所)」が予算化されました。併せて「救急車両の整備」として高規格救急自動車が配備されます。柿生出張所あるいは栗木出張所建設以来、消防出動にかかる時間は短縮されてきました。それを更に効率化するため王禅寺出張所が強化されます。1分1秒を争う救急活動に対し、更なる強化が見込まれます。また、公園防災機能向上事業として「ソーラー式公園灯」、災害発生時の帰宅困難者支援として「案内看板等の設置」を予算化。
耐震対策として「黒川配水池耐震補強および築造工事等」も予算化され、災害時のライフライン確保が一層推進されます。教育関連では「校舎・体育館の再生整備による改修」が6小学校にて予算化されました。これも通常の活動時から、災害時の避難所としての機能確保の一助となります。
麻生区長年の課題に対して
第2次道路整備プログラムに掲げられている麻生区の道路整備箇所は「世田谷町田線、尻手黒川線等」11工区。その整備に掛かる道路整備事業費・街路事業費は一昨年予算と比較し、7割減となっています。事業が長期化し、予算減となると事業進捗が更に遅延するとも考えられます。29年度の課題は「公共用地取得」に絞られています。市は麻生区の現状、想いをどこまで把握し、将来像を区民の皆様と共有できるかどうかが課題だと考えます。誠実な対応を強く要望いたします。柿生駅周辺地区再開発等事業についても、少額の予算増。地元の方々の新しい動きもあり、一層の推進を望みます。
待機児童対策は後回しか
市の一般会計予算において約80億円増額された「待機児童の解消関連事業費」。各区においても「民間保育所の整備」等による受け入れ枠の拡大を目指しています。しかし、麻生区はその予算計上がされていません。区の人口増は29年度も見込まれていますが、新百合ヶ丘、柿生駅周辺の保育所整備のみ計画段階という状況です。
総括すると、麻生区の投資的事業費の予算計上額は7区内で最低額の約65億円です。今後、更に麻生区活性化を実現するために、力強い皆様の声を議会へ訴え続けて行く覚悟です。
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