百合丘の飲食店を拠点に、民間力を活用した子ども食堂が7月末から試行的にスタートする。一人で食事をする子どものサポートに加え、子育てを行っている保護者のゆとり確保もテーマに組み込んだ取り組みを進める。
「(仮称)百合ヶ丘子ども食堂」は、福祉に関わる地域活動を行っているNPO法人アイゼンの事業の一環として、地元の飲食店や法人、団体と共同で計画が進められている取り組み。
地域ボランティアや団体が、児童の食生活改善などを目的に安価な食事や居場所そのものを提供する「子ども食堂」は全国的に広がりを見せており、川崎市内でも同様の取り組みが各地で行われている。
アイゼンの俵隆典理事は「麻生区でも一人で食事する子どもは多いと聞く。学校給食と少し違った環境でご飯を食べる場所が地域にあったら、児童の健全育成にも役立つのでは」と話す。今回はアイゼンの呼びかけにより、百合ヶ丘駅近くの鮮魚料理店「漁魚の海」が料理と場所を提供。百合丘ルミナス保育園や学習塾の麻生プレップスクールが地域への周知といった支援を行うなど、公的な補助金などを得ずに運営を始める。
働く保護者のゆとりも提供
また、今回の子ども食堂開設は、保護者の支援も狙いの一つ。「仕事に追われる保護者の方が、地域に甘える日がたまにはあっても良いと思う。子どもと大人をサポートして、それが暮らしやすい地域作りになっていけば」と俵理事。
初回は7月31日(月)午前11時30分から午後1時30分を予定しており、その後は夏休み期間中の8月7日(月)、21日(月)にも実施。費用は子ども100円、大人250円。子どもが来たことが分かるよう、利用名簿の記入を行うほか、食券の事前販売、米2合持参で食事1食分を提供するなど独自の取り組みも検討中だ。
試行後はアンケートを行い、毎週決まった曜日に夕食を提供する機会を設けたいとしている。百合ヶ丘子ども食堂への問合せはNPO法人アイゼン(【電話】044・819・6919)へ。
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