「アジアン・ドクターズ・オーケストラ」の実行委員長として、24日に第1回公演を控える 福本 学さん 新百合山手福本内科 院長 60歳
医師が音楽で繋ぐ支援の輪
○…日本や台湾、香港などの音楽経験をもつ医師約70人が集まり結成された「アジアン・ドクターズ・オーケストラ」の実行委員長を務める。40カ国以上の医師で構成される「ワールド・ドクターズ・オーケストラ」が14年に東京、福島で開いた東日本大震災復興支援コンサートが好評だったことから今回、アジアの医師らが動いた。第1回公演「がんの子どもたちを支援するチャリティーコンサート」を24日、横浜みなとみらいホールで開催する。「よい音を作り上げ、チャリティーの気持ちを多くの人に届けたい」
○…横浜市保土ヶ谷区出身。5歳の頃、兄の影響でバイオリンを始め、中学生の時に室内楽の合奏団に入り、本格的に音楽に打ち込んでいく。高校の時からブラスバンド部や管弦楽団でビオラを担当し、音楽に多くの時間を費やす生活を送っていた。「横浜市イギリス館で初めて人前で弾いた弦楽四重奏は緊張したなあ。四重奏はすぐに音が響くから」と振り返る。
○…両親が薬局を営んでいたこともあり、医療の道へ。「薬剤師として具合の悪い人に漢方などを出す両親の姿を見てきた。これが医療の方に向いた一つの原体験」と語る。大学卒業後、県立がんセンター新潟病院などを経て、蕨市立病院で内科部長、副院長を歴任。09年、新百合山手福本内科を開院した。専門の内視鏡の検査では、患者がよりつらくないものを目指す。「新百合ヶ丘の患者さんは、健康意識の高い方が多いので、応えていきたい」
○…「ワールド・ドクターズ・オーケストラ」では、ウィーンやスイスなどで演奏を重ねてきた。24日のコンサートには、「一人でも多くの方にチャリティーの意味を感じていただき、子どもたちの支援に繋げていきたい」と話す。「今後は台湾や香港など色々な所で開催していければ」と、医師として多忙を極める中でも、ビオラの音色で支援の輪を広げていく。
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3月15日
3月8日