「しんゆり映画祭2017」が開催初日を迎えた先月29日、川崎市アートセンターでドラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」の全話一挙上映が行われた後、同作品を手掛けた山下敦弘監督、松江哲明監督によるトークイベントが開かれた。
同作は、俳優の山田孝之さんが映画監督の山下さんを呼び出し、「カンヌ映画祭で賞をとりたい」と告げることから始まり、映画製作に挑む過程を作品化したドキュメンタリードラマ。テレビ東京系で今年1月から3月に放送され、話題を呼んでいた。第2話では、カンヌ映画祭を学ぶ場としてアートセンターや日本映画大学も登場。アートセンターに故今村昌平監督(日本映画学校創設者)が同映画祭で受賞した「パルム・ドール」が展示されているため、山田さんらが昨年訪れていた。
トークイベントでは、日本映画学校(現日本映画大)卒の松江監督が「一気に観ることを想定して作っていないので、続けて観ると…」と苦笑いするも、「日本映画大学で授業を受けるシーンでは、20年経っても学校は変わらないなあと思った」と話した。山田孝之さんと対峙するシーンが多かった山下監督は「僕は結果、出演者になってしまった」と笑い、「山田君の挑戦は無謀だったが、日本の映画の作り方、現状が浮き出たと思う」と語った。
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