タクシーを活用し、昨年9月に運行実験が行われた岡上西地区でのコミュニティ交通で、今日1日から来年3月8日までの約3カ月間、再度運行実験が行われる。前回浮かび上がってきたルートや採算などの課題が解決されるか、注目が集まる。
バス路線がなく、高齢化が進むうえ、住宅地には勾配のある岡上西地区―。
前回の運行実験では、坂の上の住宅地にも乗り場を設けてほしいという住民の要望があったため、今回は坂の上に「尾根道」「9班中道」「12班中道」「14班中道」の4つの乗り場を設けた。また前回は、多くの住民が買い物や通院に利用する鶴川駅から直線距離で約150m離れている「人道橋前」までの運行に留まっており、駅までの運行を求める声が多かったため、今回は「鶴川駅前広場」の乗り場を新設した。
しかし、コミュニティ交通の本格運行には採算面がネックとなる。岡上西方面から「鶴川駅前広場」へ向かうには、大きく迂回するルートを採らなければならず、その分経費がかかり、運賃が上がる。岡上西地区―人道橋前間は前回と同様で片道1人400円だが、岡上西地区―鶴川駅前広場間は片道一人1000円(2人以上での利用は片道1人500円)。市高齢者特別乗車証明書、身体障害者手帳などの提示で200円引きにはなるが、課題は残る。
地域住民で組織される「岡上西地区コミュニティ交通導入協議会」の土屋隆寿会長は「住民の期待は大きい。さらに利便性がよくなっている」と語り、住民同士で相乗りし、活性化させていきたい考えだ。
川崎市の担当者は「前回の課題などを反映し、今回実験を行う。本格運行をめざす」と話す。
前回と変わらず利用には前日までに予約が必要。平日に加え土日祝日も運行する。予約は【携帯電話】080・3710・8960(午前8時〜午後4時受付)。
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