9日から18日まで開催される「サトヤマアートサンポ2018」学生代表の 青山 仁希(にき)さん 和光大学表現学部芸術学科3年
楽しみながら発想を形に
○…田畑や竹林など黒川の緑を活用した11作品が並ぶ野外アート展で、学生代表として準備を進めてきた。唯一昨年も参加した学生のため、準備段階では仲間内から頼られることも多かったという。期間中は解説ツアーの担当者として作者の思いを伝える役割も担う。「普段は苦しみながらアトリエで作っているものが、里山の中でどう見え方が変わるか楽しみ」と笑顔を見せる。
○…幼い頃から読書や絵を描くことなど一人で集中することが好きだった。高校では美術コースを卒業し、本に関わる仕事がしたいと、編集について学べる和光大学表現学部芸術学科に進学。「好奇心はあるけれど心配症」と自己分析するが、学科の授業にとどまらず幅広く授業を履修するなど興味のあることには意欲的に取り組んでいる。
○…通学に使う電車内などで月に2、3冊は本を読み、近代文学やミステリー、ファンタジーなどを好む。お気に入りの作家は江戸川乱歩だ。大学では1年次からオープンキャンパスのスタッフを続ける。他学部の学生や入学希望の高校生らと話しながら、大学のことを改めて知る機会になっている。大学生活を通じ「人と話すのが苦手じゃなくなった。それが大きな進歩」と変化を語る。
○…知人から言われた「楽しそうに絵を描くよね」という言葉を創作の励みにする。「自分の考えたものが形になるのは一筋縄ではいかないが楽しい」。作品展の会場となる黒川には「道一本それると風景が変わるところがすごい」という印象を持つ。自身は国木田独歩が武蔵野について書いた文章を竹林に吊り下げた作品を展示する。「黒川も武蔵野エリアに含まれると知り、文学と芸術が両方感じられるものにしたかった。緊張するが見に来てもらえたら嬉しい」
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