川崎市内で完全実施が計画されている中学校給食のうち、自校で調理する「自校式」で行うはるひ野中、中野島中、犬蔵中で11日、給食がスタートした。東橘中(自校式)では1年間の試行を経て同日、本格始動した。
「自校式」でスタートした中学校のうち、麻生区内のはるひ野中は小学校との合築。従来から小学校で使用されていた校舎1階の給食調理室を拡張し、共同調理場として中学校給食に対応している。これまでは小学校向けに1日1070食〜1080食を調理していたが、今回の中学校給食開始で1日約1500食を調理する。
地産地消や食育に注力
給食の献立には市内産の地場野菜を多く取り入れ、「マイ箸・マイスプーン」を毎日持参、食物アレルギーのある生徒には学校で個別相談し除去食を用意するなど、地産地消や食育にも注力している。給食当番も生徒が務め、運搬や盛り付けを行う。はるひ野中の大串一彦校長は「生徒たちからも好評。地場野菜が多く使われていることで、子どもたちから生産者への感謝の心を育みやすい」と語る。
給食センターは9月・12月に稼働
中学校給食実施は、福田紀彦川崎市長の肝いり事業として、当初は17年2月に完全実施の予定で進められていたが、東日本大震災や東京五輪などによる建設需要の急増で計画が遅れていた。市内に52校ある中学校のうち、「自校式」ではなく、給食センターを活用する「センター方式」は48校。川崎区と幸区、高津区・宮前区の一部を対象とする「南部学校給食センター」は今年9月、中原区、高津区・宮前区・多摩区の一部対象の「中部学校給食センター」と、麻生区・多摩区対象の「北部学校給食センター」は12月に運用開始を予定している。福田市長は「『健康給食』を目指してやっていく。センター方式では、自校式とは違った配送などの課題があるが、スケジュールに則って進め、成功させたい」と話した。
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