「NPO法人高津総合型スポーツクラブSELF」が神奈川県協働事業として、麻生養護学校と協力連携し、同学校内に障害者スポーツの新たな拠点「麻生スマイルクラブ」を設立し、17日、プレオープンした。
ボランタリー団体と県がパートナーシップを組んで、地域の課題解決にあたっていく「かながわボランタリー活動基金21事業」にこのほど「SELF」が認定。地域での障害者スポーツの普及促進と、すべての人がスポーツを楽しむ「かながわパラスポーツ」の推進に取り組む。事業の認定は、これまで高津区などで地域住民が主体となって運営する交流拠点「総合型地域スポーツクラブ」を行ってきた実績によるもの。今年度こうしたテーマで同事業の認定を受けたのは県内唯一。
障害者スポーツの普及促進と「かながわパラスポーツ」の推進には、地域や慣れた環境で、気軽にスポーツをできる場や仲間づくりが必要であることや、養護学校卒業後のスポーツができる場所や居場所づくりも課題となっていた。そこで、活動の場所として適しているのが特別支援学校の体育施設であり、今回の「麻生スマイルクラブ」では麻生養護学校の体育館を開放し、同学校の卒業生らを対象に、プレオープン。当日はランニング教室が行われ、基本的な走り方などを学んでいた。今後は障害者やその家族らを対象にバドミントンやチャンバラなども定期的に行い、改善すべき点は改善しながら、10月に予定している本格始動を目指す。3年間で地域に合った方法を見出し、他の養護学校でも活用できるモデル事業としても進められる。
「包括的な交流拠点に」
「SELF」の戸沼智貴さんは「県の事業を地域と学校と協力して、解決しようとしている。障害者スポーツの先にはシニアスポーツもあるので、地域で交流できる包括的な拠点をつくっていきたい」と話す。麻生養護学校の奥野康子校長は「将来的に障害の有無に関わらず、スポーツを楽しめる場になることを楽しみにしている」と語った。
参加費有料(初回体験無料)。問合せは、麻生スマイルクラブ事務局(【携帯電話】080・4677・2509)。
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