神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2011年10月21日 エリアトップへ

川崎警察署の署長として陣頭指揮をとる 小山田 高久さん 幸区在住 58歳

公開:2011年10月21日

  • LINE
  • hatena

地域と繋がる警察を

 ○…戸塚署に続き、署長職は2度目。「目指すのは明るく風通しの良い警察組織です」と語る。県内でも屈指の繁華街が広がる川崎駅周辺で、地域や署員と協力して犯罪を抑止していく。「事件の通報だけでなく、相談や要望など住民の声に耳を傾け、地域と警察の繋がりを深めていきたい」

 ○…少年時代から正義感は強かったが、最初から警察官になりたかったわけではない。当時は学びたいという気持ちが強く、大学進学を希望していたが家庭の事情で断念。そこで目に留まったのが、法律を学びながら働くことができ、特技の剣道を生かせる警察官。不安と希望を抱えて入った全寮制の警察学校は、同年代ばかりですぐに打ち解けた。「厳しい訓練も仲間となら乗り切れた」と振り返る。警察官としての意識が強く芽生えたのは、21歳の時に出動した学生運動デモの鎮圧。大学生と対峙しながら「進学していれば自分もあちら側にいたのかも」と思いがよぎったが「自分は警察官だ」という意思を持って行動した。「社会を守る立場なのだ」

 ○…その後も強盗や立てこもりなど、神経が磨り減るような事件に多く遭遇し、様々なことを現場から学んだ。命の尊さを実感することが多くなった。交番勤務で遭遇した事件では現場に可燃性ガスが充満し、自身の命も危険にさらされる中で、周囲に被害が及ばないよう無我夢中で対処した。「命をかけて命を守る仕事だと実感した瞬間だった」と話す。解決に至る度に達成感と共に警察官としての使命感が強くなる。「住民の命も財産も全てを守っていく」

 ○…山梨県富士吉田市出身。剣道5段の腕前で中学3年の時に山梨県体育大会の個人戦で優勝した経験を持つ。絵画鑑賞や史跡めぐりなど多趣味だが、園芸やペット飼育はしないという。理由を聞いたところ「死んだら可哀想だから」と一言。多くの経験を積んだ厳格さの中に繊細さを垣間見た。
 

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

加藤 和男さん

3月19日付けで川崎警察署長に就任した

加藤 和男さん

川崎区在住 59歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

多摩区出身 26歳

4月12日

沖山 秀次郎(ひでじろう)さん

少年消防クラブ指導者として総務大臣表彰を受賞した

沖山 秀次郎(ひでじろう)さん

川崎区桜本在住 78歳

4月5日

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

杉山 孝博さん

社会医療法人財団 石心会理事長を務める

杉山 孝博さん

幸区在勤 76歳

3月22日

本田 志帆さん

全日本学生フルコンタクト空手道選手権に優勝した

本田 志帆さん

幸区戸手在住 20歳

3月15日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook