この秋に川崎日航ホテルの総支配人に就任した 深谷 浩司さん 横浜市南区在住 48歳
地域と共に成長するホテルに
○…川崎駅前の川崎日航ホテルは宿泊だけでなくパーティや食事、結婚式など幅広い目的で利用されている。総支配人として活躍するのがこの人。「産業だけでなく歴史のある川崎を観光で盛り上げたい」と熱い思いを語る。「地域と共存、成長をしながら、より親しみのあるホテルにしていきたい」
○…ホテル業界に飛び込んだのは学生時代。夏休みに箱根の観光ホテルでアルバイトをしたことがきっかけだった。自ら生計を立てるために様々な業種で働いたが、ホテルの魅力は別格だったという。ベッドメイクや宿泊客の部屋案内業務の中で特に魅力を感じたのがルームサービス。一般宿泊客をはじめ、政治家や芸能人、スポーツ選手などにサービスを提供する度に、様々な世界を垣間見ることが出来た。「お客様の思い出と共に自分の人生経験も増えていくのが楽しかった」と振り返る。「ホテルは人生が行き交う場所です」
○…総支配人になり、まず実践しているのは出来る限り従業員とコミュニケーションをとること。日常挨拶や会議出席など、自ら積極的に足を運ぶ。これまでの経験から学んだ「良いサービスを生むには、従業員の心の豊かさが必要」「ホテルは皆で作るもの」という教訓を基に風通しの良い職場環境を目指す。「お客様に気持ちよく過ごして頂くためにも、笑顔が溢れるホテルを皆と作り上げたい」
○…夫人と娘さんの3人暮らし。高校3年生の娘さんと仲良しで、よく2人で買い物や焼肉に出かけるという。たまに家族そろって旅行に行くことも。他の宿泊施設に泊まった時はどんな感覚なのか質問してみた。「プライベートの時はプロではなく客として利用するので、サービスや施設を純粋に楽しみます。むしろ同業者なので、何かあったときは事情があるのだろうと思ってしまう」との回答。客と従業員、それぞれの視点で良いホテルを作り上げていく。
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4月19日
4月12日