神奈川県警 自主防犯組織を支援へ パトロールのノウハウなどアドバイス
犯罪が起きにくいまちづくりを実現するため、神奈川県警が地域の自主防犯ボランティア組織のない地域やさらなる活性化を目指す防犯組織の支援に乗り出している。サポートを受けてボランティア団体からは「心強い」といった声が聞かれる。
神奈川県警によると、県内の刑法犯認知件数は2002年が約19万件だったが、2010年には約9万3千件にまで減少した。防犯ボランティア活動の活発化により、犯罪や交通事故を許さない気運が高まったことが要因と同県警では分析する。こうしたことを受け、同県警では今年4月から県内各地の自主防犯組織に出向き、犯罪や交通事故の発生分析に基づくパトロールの時間帯や場所、方法などのアドバイスをおくっている。
先月中旬には神奈川県警察生活安全対策室生活安全サポート班と川崎臨港警察署員が川崎区の「浜町2丁目なでしこ会」(渡辺八重子、高野武子会長)と合同パトロールを実施。「町内会の掲示板や落書き、ごみの多いところは地域力が弱いとみられ、犯罪が起きやすい」といったアドバイスを送った。
これに対し、同会からは警察とのパトロールは初めてだったが「心強かった」といった声が聞かれた。
同県警では「防犯組織と顔の見える関係作りの構築を目指している。ボランティア団体のスキルアップやモチベーションアップにつなげてもらいたい」とし、ニーズにあわせたアドバイスや支援をおくりたいとしている。
自主防犯ボランティア組織の支援などに関する問い合わせは、ボランティアサポートダイヤル(【電話】045・662・5511)へ。
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4月12日
4月5日