川崎市自主防災組織連絡協議会会長をはじめ、様々な要職を務める経験から「絆」の重要性を訴える 彈塚(だんづか)誠さん 川崎区富士見在住 84歳
顔の見える関係作りを
〇…東日本大震災を機に改めて見直された地域の『絆』。30年前に就任した富士見一丁目の町内会会長を皮切りに、川崎市全町内会連合会や川崎市防犯協会連合会など、約20の地域活動の要職に携わり『絆』の重要性を訴える一人。近年、多くの地域で近所付き合いが希薄といわれる中「地域で互いの名前を呼び合える、顔の見える関係で絆を作り上げたい」と語る。
○…山梨県南アルプス市出身。就職を機に1953年から川崎区に暮らし始めた。人との関わり合いが密な地域で育ったことから、上京後も自然と町内会に加入。話し好きな性格と持ち前の社交性で誰からも慕われ、81年から町内会長に就任した。お祭や催しを開催するなどあの手この手で繋がりの構築を目指してきた。
○…04年から川崎区の自主防災組織の会長を務める。東日本大震災発生時に、安否確認や被害状況の把握に奔走する中、地域防災の強化に取り組む必要性を痛感した。昨年9月には市内の同組織をまとめる川崎市自主防災組織連絡協議会の会長に就任。自宅のある川崎区富士見で防災訓練を実施するなど、地域防災力の強化にすぐさま着手した。そうした活動が実を結び、各地でこれまで足が遠のいていた若い世代や主婦などの姿を多く目にするように。「一人ひとりの意識の高まりを感じる。住民同士の顔の見える関係作りができれば地域防災力の向上に繋がる」。今後はこの流れを絶やすことをなく、更なる地域防災力向上を目指す。「行政と連携を密に取り地域に住む外国人や企業などとも繋がりを広げて行きたい」
○…川崎に住んではや59年。「今ではここが故郷のようなもの。住みやすく、のんびりとしたまち」。様々な地域の要職をこなし、日々多忙な生活を過ごす中、旅行が息抜きの一つ。「先月は妻と静岡県の下田に出かけた。暇さえあれば一緒の時間を過ごすよ」。今後も地域と同じように、家族にも多くの愛を注ぐ。
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4月19日
4月12日