川崎社会保険病院 譲渡先決まる 葵会が60億円で落札
川崎区田町の川崎社会保険病院が東京都に本部を置く医療法人社団・葵会(新谷幸義理事長)に譲渡されることになった。契約締結は6月1日までに行われる。
川崎社会保険病院の民間医療機関への譲渡は、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)が昨年末に決定。5、6月頃をめどに譲渡先を決めるとしていた。
RFOが今月18日に実施した一般競争入札には3法人が参加。このうち、葵会の落札価格は60億円だった。葵会には病院施設のほか介護老人保健施設、看護師宿舎、駐車場などが譲渡される。
医療法人社団・葵会は78年2月に設立。川崎区小田栄で介護老人保健施設「葵の園・川崎」を運営するほか、東京都、千葉県、広島県などで病院運営に携わる。
譲渡に際し、▽病床数は308床とし、一般病床を100床以上確保▽回復期リハビリテーション病床の稼動▽譲渡後2年以内に療養病床100床以上の稼動――などが条件となる。また、川崎市から▽高齢者医療への配慮と外科診療および入院診療の継続、小児科診療の継続▽市内救急病院からの転院の受け入れ▽看護師の安定確保▽年1回以上の地域住民を対象とした講演会の実施――などを要望するほか、市内医療関係団体との連携▽関連大学との連携強化による医師の確保――を意見として上げている。
今後は6月1日までにRFOと葵会の間で契約締結を行い、来年4月1日までに病院の引渡しを行う。
入札結果を受け、阿部孝夫市長は「新たな経営主体が譲渡条件を遵守し、本市の意見・要望をしっかりと受け入れてもらいたい。医療と介護の連携拠点として、地元を中心に市民の期待に応えてもらいたい」とコメントを寄せた。
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