神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2012年6月29日 エリアトップへ

多摩川 アユの遡上 過去最多 推定285万尾

公開:2012年6月29日

  • LINE
  • hatena
多摩川を遡上するアユの群れ(写真は京浜河川事務所提供)
多摩川を遡上するアユの群れ(写真は京浜河川事務所提供)

 多摩川を遡上したアユが06年に調査を開始して以来最多の約285万尾を記録した。国土交通省京浜河川事務所が25日、速報値を発表した。高度成長期には死の川とさえ呼ばれた多摩川だが、水質の改善とともに清流の象徴が戻り始めている。

水質改善が要因か

 調査は調布取水堰(東京都大田区)で目視によって実施し、単位時間あたりの遡上数から算出した。3月23日から調査を開始し、6月12日までの推定数を約285万尾とした。

 同事務所によると、調査を開始した06年は約90万尾を記録。09年には約47万尾に落ち込んだものの、10年の196万尾から3年連続で増え続けて、最多記録を更新した。

 多摩川の水質は高度経済成長期に悪化したものの、近年は大幅に改善。水質を表す指標のひとつBOD値(生物化学的酸素要求量)をみると、99年頃から主要な調査地点で魚の生育条件の目安となる基準値を満たすことが多くなった。

 京浜河川事務所は「増えた要因は一概に言えないが、水質が良くなっているのが一つの要因ではないか」としている。

 川崎河川漁業協同組合の総代、山崎充哲さんは「数は間違いなく多いが、やや小ぶり。沢山釣れるので釣り客が増えている。青梅まで遡上しているようだ」と話している。

 多摩川を遡上したアユは餌の水苔を巡って縄張り争いをしながら成長する。秋には中流域の浅瀬で産卵して一生を終える。卵から孵化した稚魚は海に下りて春までプランクトンを食べて成長し、春になると川を遡上し始める。
 

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震2カ月超

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 川崎市啓発に力

3月22日

戦中世代の証言鮮やか

戦中世代の証言鮮やか

映画「アリラン ラプソディ」

3月22日

仮想のまちで仕事体験

仮想のまちで仕事体験

とんとこタウン 大師公園で

3月15日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

若者に献血を広めたい

市立川崎高2年生

若者に献血を広めたい

動画やクイズで魅力発信

3月8日

作品の世界を発信

声優兼バンドの5人

作品の世界を発信

川崎舞台アニメ4月から

3月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook